メトロノーム 【完】
「昨日、お礼と報告はメールしたんだけど。

涼太にどういう顔して会えばいいのかな。」

「いつも通りでいいと思うよ。

・・・過去って綺麗な思い出として残っちゃうから、余計に戻りたい気持ちになるんじゃないかな?

ほら、『あの時あの人と別れなかったら』って想像することない?」

「あるけど・・」

「ねっ?

それに私達が知ってる涼太なら、いつもみたいに笑って挨拶してくれるよ。」

「・・・うん。」


頷くと同時に声が聞こえた。




「七海~!里菜~!おはよう~!!

七海はおめでとう~!!」




涼太だ。

思わず里菜と顔を見合わせて、笑ってしまった。

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