-片翼だけの天使-

蛍子は赤いポーチから鍵を出すと、歩き出した。


「ほら、夜遅いんだから早く。」


僕はあわててついて行った。蛍子と僕はエレベーターに乗った。
蛍子の部屋は2階だった。


「ちょっと片付いてないけど、」


笑いながら電気をつけ、僕をソファーに促した。


「へえ、僕のアパートより断然広いしそれに綺麗だし。」


僕は部屋を、見渡した。蛍子は手際よくお茶の準備をすると運んできた。
















































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