forget-me-not
「心配いらないよ
おじさんは頼もしい人だから
遠慮しないで何でも頼ればいい
いろいろ大変だったろうけど・・・
この町はとっても穏やかな所だから
少しずつ色んなことに慣れればいいし
痛めた心もゆっくり癒せばいい
それにおじさんだけじゃない
僕もいくらだって
君の力になるからね」
大きいきれいな手で
ゆいの頭を優しくなでた
パパとママが死んでから
呪文のように自分に言い聞かせた
「私は大丈夫、私は大丈夫」
いろんな不安に
押しつぶされないように必死に
だけどやっぱり不安だし怖い
泣かないって決めたって
やっぱり涙はでる
ここ何日間か我慢してた涙が
一気に溢れだした
そんな私を相馬さんは
何も言わずに小さい子供を
あやすように抱きしめ
落ち着くまで優しく背中を
さすってくれた
どのくらい泣いたのかな
時間にしたらほんの5・6分
でも私の心はさっきまでと
比べ物にならないくらい
軽くなっていた
泣きはらした顔を
見せるのが恥ずかしくて
下を向いたままお礼をいった
「相馬さん
―――ありがとう」
「少しはすっきりした??」
「はい」
「そっか本当は笑顔で
お礼言ってくれたら
もっと嬉しかったけど
今日はおまけな」
そしてまた大きな手で頭をなでた
おじさんは頼もしい人だから
遠慮しないで何でも頼ればいい
いろいろ大変だったろうけど・・・
この町はとっても穏やかな所だから
少しずつ色んなことに慣れればいいし
痛めた心もゆっくり癒せばいい
それにおじさんだけじゃない
僕もいくらだって
君の力になるからね」
大きいきれいな手で
ゆいの頭を優しくなでた
パパとママが死んでから
呪文のように自分に言い聞かせた
「私は大丈夫、私は大丈夫」
いろんな不安に
押しつぶされないように必死に
だけどやっぱり不安だし怖い
泣かないって決めたって
やっぱり涙はでる
ここ何日間か我慢してた涙が
一気に溢れだした
そんな私を相馬さんは
何も言わずに小さい子供を
あやすように抱きしめ
落ち着くまで優しく背中を
さすってくれた
どのくらい泣いたのかな
時間にしたらほんの5・6分
でも私の心はさっきまでと
比べ物にならないくらい
軽くなっていた
泣きはらした顔を
見せるのが恥ずかしくて
下を向いたままお礼をいった
「相馬さん
―――ありがとう」
「少しはすっきりした??」
「はい」
「そっか本当は笑顔で
お礼言ってくれたら
もっと嬉しかったけど
今日はおまけな」
そしてまた大きな手で頭をなでた