forget-me-not
「ただいま~」


「相馬?
 遅かったじゃない?
 ゆいちゃんは
 見つかったの」


奥の方から女の人が歩いてきた


「遅くなってごめんね」


「・・・・・」


私たちの姿をまじかで見て
唖然としている


パタパタ・パタパタ


「おっゆいちゃん来たか」


また奥から男の人が歩いてきた
そしてやっぱり唖然


「・・・・」



「どっどうしたんだ
 その格好は・・・」


「よりによって
 相馬が付いてながら・・・」


「とうさんごめん
 ちょっと色々あって」


「あの相馬さんの
 せいじゃないんです
 私の不注意で・・すいません」

その男性は申し訳なさそうに誤る
ゆいの顔を懐かしそうに見つめた


「君がゆいちゃんか・・?」


「はい・・・」


「おとうさん似なのかな・・
 目元が環(たまき)にそっくだ」


「パパの事知ってるんですか」


「――あぁぁ
 僕たちは生ませた時から
 お隣さんだったからね」


「・・・始めまして
 相馬の父、海藤 要
(かいどう かなめ)です
 そしてこっちが
 妻の弥生(やよい)です」


「始めまして浅尾ゆいです」

深々と頭を下げた

「こんな格好ですいません」

「怪我はないかい??
 いったい何をしてたんだい」


相馬さんのお父さんの問いかけに


2人は思わず顔を見合わせて笑った

















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