forget-me-not
「ゆいちゃん、ゆいちゃん」


誰かが私を呼ぶ声に

目を覚ました


「パパ・・・

 ―――夢だったんだ

 変な夢見ちゃった」


「ゆっゆいちゃん・・・」


聞き覚えがない

自分を呼ぶ声に

我にかえった


そこにはどこと無く

パパに似た

初老の男性が立っていた

















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