forget-me-not
夕飯もおえみんなで
団欒している最中私はいつの
間にか眠っていた


パパとママが死んでから
ずっと上手く眠れなかった


みんなの笑い声が心地よくて
私は深い眠りに落ちていった


「あら、ゆいちゃん
 寝ちゃったわね」

「ずっと緊張していたんだろ
 慣れない場所で」

「みんな今日は
 本当にありがとう
 ゆいがあんな楽しそうに
 笑った顔を見れて良かった」

これからも力になってあげて
欲しいと深く頭を下げた

「大丈夫ですよ」

そういうと相馬は優しく
おじいさんの肩をさすった


「起こすのも可愛そうだから
 今日はうちに泊まらせましょう」

ベットの準備をさせるわと
弥生は部屋を出て行った


そして私はその日海藤家に
泊まることになった





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