forget-me-not
慌てて温室から逃げ出し
ベットに潜り込んだ


心臓が早く鼓動を打つ


なかなか静かになってくれない


朝になったらほんとに
全部忘れてればいいのに・・・


なんか息苦しい

寒気もするよ、てか・・・あんな目で
睨まれたら鳥肌立つよ・・・怖かったな・・

そんな事を思いながらいつの間にか
また眠りに落ちていった



ガシャャー


カーテンをあける音が聞こえた


「ゆいちゃんそろそろ起きて
 ご飯の準備が出来てるわよ」


ママの声・・・


「はぁ・・苦しい・・

 頭痛いよ・・ママ」


「ゆいちゃん??
 どうしたの??大丈夫」


弥生さんは私のおでこに
手を当てて驚いた


「凄い熱・・・
 早く冷やさなきゃ」


慌てて部屋を出て行き
着替えやら氷なんかを
抱えて戻ってきた


「大丈夫よ今お医者さん
 呼んだからもう少し我慢して」


「ママ・・
 昨日・・・ゆい
 悪魔を見たの・・すごい怖い」


「えっ・・・
 かわいそうに熱で朦朧としてるのね」


「凄いきれいで・・
 でも悲しそうな・・・」


「あなたーちょっときて
 どうしよう・・・
 ゆいちゃんがさっきから
 おかしな事言ってるの」


「かあさん大丈夫だよ
 熱のせいだから落ち着いて」


「あら?鏡夜いつから居たの」


「ついさっきなんだかバタバタ
 してるから気になって」


「ピンポーン」


チャイムがなった


「かあさんお医者さんが
 着たんじゃないの?
 僕が見てるから行ってきなよ」


じゃぁ宜しくねと弥生は
部屋を出て行った





















< 25 / 92 >

この作品をシェア

pagetop