forget-me-not
私、浅尾ゆい16歳日前に
両親を亡くした


不幸というのは突然訪れる


突然すぎて夢じゃないかって
思うくらい


その日私は普通に学校へ向かい

いつものようにママの運転で

パパは駅へと向かった


なにも変わらないいつもの朝


そして何も変わらず

夜には家族揃って


夕飯を食べテレビのチャンネル
争いをして・・・

「いつもと
 変わらない・・・」

その時まで私はそれが当たり前
の事だと思っていた




2人の乗る車に大型トラックが
斜線をはみ出し突っ込んできたらしい


パパ達の乗った車は大破していた


私には親戚はいない


16歳にして私は天涯孤独の身になった




泣き続ければ


いつか涙は枯れるの?




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