forget-me-not

それぞれの思い

そしてまたバスルームに向かった
色んなことが頭の中で回って
恥ずかしいやらなんやら…



そして私はまたもちゃんと
確認せずに扉を開いた


ギィイイイー


「はぁっ」

「・・・・・」

「デ・・デジャブ」

その顔はニヤッと笑うと腕をつかみ
強引に中へと引っ張り体を壁に
押しつけた


「ゆいちゃん――君って
 覗きが趣味なの」


冷たい目


鏡夜さんだ・・・


「ごめんなさい誰も使ってない
 って聞いて」


鏡夜は唇が触れそうな距離まで
顔を近づけた


怖くて目をギュっと瞑ると



耳元で声がした

「変態・・」

「えっ」



キスされる・・・かと思った
そんなはずないのに・・・


パッと手を離す鏡夜は
何事もなかったようにバスルームを
出て行った



「ごゆっくり」と言って









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