forget-me-not
ヒィッ!!


「私そろそろ
 教室に戻らないと・・
 あはハハハッ
 失礼しま・・・」

逃げようとしたその時

「よこせっ」

鏡夜は

手に握り締めて

いた成績表を奪い取った

「・・・・・」



ぁっ・・・・

笑った??


叩かれると思った瞬間頭を
クシャクシャっと撫でた

「勉強したかいがあったな」


あっ


鏡ちゃんが私に笑いかけた


「俺としてはあれだけやって
 なんで1位じゃないのか疑問だけど
 まぁ、初めてのテストで3位は上出来だ」

自分の事のように嬉しそうに
話すその顔がなんだかくすぐったい

なんだろなんか変


「たまんないよね
 鏡ちゃんのツンデレ
 僕もいっつもあれにやられるんだよね」


悔しいけど般若様にあんな顔されたら
またガンバロって思っちゃうよね

と朔夜が耳元でつぶやいた

「同じ顔なのに鏡の方が
 もてるんだよー
 たくッ納得いかねぇ~」


そんな事言いながら朔ちゃんの顔は
さすが俺の兄貴と言わんばかりに
誇らしげな顔をしていた



 






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