forget-me-not
大人の男の人がこんな辛そうな
顔で泣くのを始めてみた


その人はやっぱりパパに似ていて
パパが泣いているようで


胸が苦しくなった


「大丈夫ですか・・?」


そう言って思わずその人の
手を取っていた


驚いた顔で私を見つめる


「きっ君は私を憎んで
 いるんだろうね」


私は首を横に振りながら言った


「あなたが泣いていると
 パパが泣いてる
 みたいで辛いです・・・」


「すまない・・」


そういうと


私を強く抱きしめた











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