forget-me-not
部活の途中なのに一緒に帰るって
いう朔ちゃんを精一杯元気な
ふりをして一人で帰ってきた



「はぁ・・・朔ちゃん
 心配なうな顔してたな」



こんなんじゃダメもっと強く
ならなきゃ大切な人たちを
守れるように私はなりたいのに



ごめんね朔ちゃん明日にはいつもの
ゆいに戻るから



家について自分の部屋のカーテンを
開けると外はすっかり夕暮れに
染まっていた



ふとずっと気になっていた
岩場に目を向けた


「誰だろ??」


遠くて良く見えない・・・


誰かがそこに座り海を見つめていた


















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