forget-me-not
そう思ったら急に居た堪れない
気持ちになった

嫌だなそんなに相ちゃんに
ベタベタしないでよ

何よその甘えた声クネクネして
蛇みたい

大蛇だ大蛇あ~コワ


チラッとゆいをみて三咲は
口角だけを上げて笑った


完全に勝ち誇った嫌味な顔


「・・・あっ」


でも私もいまあの人と同じ顔してた

嫉妬して醜い顔・・・



こんな私相ちゃんに見られたくない


「ごめん・・そうちゃん
 私帰るね・・・用事があったの
 すっかり忘れてたはははぁ・・・」

ごまかすように笑った

相ちゃんは今・・どんな顔してるのかな
ちゃんとみれないよ

目じりに涙が溜まってこぼれそうになった
嫌だ早くここを離れたい

一秒でも早く・・・



















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