forget-me-not
「おい・・
 何笑ってんだよ!!
 人に恥じかかせておいて!!」

鏡夜は思いっきりコートの上から
ゆいを締め付けた

「いだい・・
 ぐるじぃ・・・い
 ―――鏡ちゃん」

もう通用しないと思いながらも
また泣きまねをしてみた

「ヒィック
 ――ヒック・・」

「・・・・・」

少しの沈黙の後鏡夜は妙に焦り
ながら謝った

「わかった、わかった
 俺が悪かったから
 
 ――頼むからもう
 泣かないでくれ」

以外・・・鏡ちゃんて涙に弱いんだ?

いや・・面倒な事が嫌い?

鏡ちゃんの口癖

『めんどくせぇ~』

だもんな…でも取り合えず

約束のアイス…を

『アイスじゃなくて
 ジェラート・・・がいい』

恐る恐る言ってみた


鏡ちゃんはあからさまに
ムッとしたがいつもの様に
怒鳴る事はなかった












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