forget-me-not
「あぁーもぉーにいさんは心配しすぎ
 なんだよ、いくら見た目が小学生
 みたいでもれっきとし高校生だからな

 娘を持つ父親かよ
 ホントじじくさいんだから」


「おいっ鏡夜、小学生はないだろ美咲でさえ
 中学生って言ったのに・・・」

おいおいホローになってないよ


「しっかし美咲さんも質が悪いよね
 あんな言い方しなくても・・・
 いくらにいさんを狙ってるとは言え

 相手にされてない事そろそろ気づけって
 感じだよな」

「えっ・・・鏡夜、定食屋に居たのか??」

「うん、いたよ2人より前に」

鏡夜はニカッと笑った


「えええええええぇぇぇぇ~」


ゆいのそのリアクションに鏡夜は
一気に疲れが増す

「おそっ・・・俺何回も言ったと思うけど
 ゆい、心此処にあらずって感じだった
 もんな~」

鏡夜の言葉に相馬とゆいは顔を見合わせた


「相ちゃん・・・あの・・・」

「うん、ごめんなまた今度連れて行くから」

そう言ってゆいの頭を撫でた

「うん」

嬉しそうに笑う顔が余りにも可愛くて


鏡夜は心の中で舌打ちした・・・


なんだよ・・・そんな嬉しそうに笑いやがって
助けてやらなきゃ良かった・・・・

< 89 / 92 >

この作品をシェア

pagetop