レンタル・ガーディアン
俺がそう言った瞬間、レーザーの音が止んだ。

不思議に思って再び肩越しに廊下の方をみた。

何か小さなものが歩いていた。

ねずみだった。

「…ねずみ?」

俺はしばらく考えた。

もしかしたらこのセンサーは「人間=二足歩行の動物」みたいに認識しているのか?

覚悟を決め、


「皇女さん、俺が出て撃たれなかったら、同じようにして出て来い」

皇女に言って、俺はほふく前進をしながら出てみた。

まあ、たとえ撃たれても皇女は無事だしな。
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