人魚姫の涙~先生への想い~


それから、まともに授業に行くことはなくなった。


行っている意味がわからないから。


学校のどこかで隠れていればいいんだ。


時々鍵が開いている特別教室に入って


無性にイライラする気持ちに耐えられなくなったこともあった。



整って並んでいたイスや机をぐちゃぐちゃにした。


投げ飛ばした。



満足感なんか・・・得られやしない。



ただこの気持ちをぶつけないと


自分がどうなるかわからないから。



ばかみたいだけど



こうするしかわからない。



次第にエスカレートしていく私の行動は



とどまることを知らない。




いつか見つかるかもしれないなんてわかってた。




別に構わない。


見つかったら、そのときはそのときだ。



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