人魚姫の涙~先生への想い~
私はひたすらあの人を避ける。
だけどあの人はそんなの気づいてない。
すれ違う瞬間が・・・私の中で大きくなっていった。
だって
『学校、どうだ?』
とか
『ちゃんと授業出ろ!』
とか
『眠そうな顔だな~』
なんて・・・
言うんだ。
全部、無表情で追い抜いたって・・・次の日にはまた話しかけてくる。
関わらないで
そう決めていたココロの中で
何かが動き出していた。
あの人の顔を見るたびに・・・動き出す。
そんな日々を繰り返して
1時間くらい、授業に出てみようかと思った。
どんな顔するんだろう。
明日の授業に出ようと決めた私は
明け方やっと眠りについた。
何が私をこんなに動かすんだろう。
関わったらだめなのに・・・。