人魚姫の涙~先生への想い~


本当はね


ひとりぼっちなんか嫌だった。


誰かにそばにいてほしかった。


話を聞いてほしかった。



でも


私は傷つけてばっかりだから


距離をおかないといけない


大切な人を傷つけるのはもう嫌だから・・・。



そんな私すらも


見捨てないでいてくれた



『先生』



優しい笑顔が、私の硬いバリアのある心を溶かす。



素直に嬉しかったんだ。



自分の気持ちを知っていてくれる人がいることが。





関わっちゃだめだって、わかってるけど。


頭に浮かぶのは『先生』のことばかり。




私・・・どうしちゃったんだろう。




こんな気持ちは初めてだった。




『先生』がいてくれることが嬉しい。




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