人魚姫の涙~先生への想い~


昨日、連絡先を交換したゆきを電話した。


先生のこと・・・話したんだ。



辛いときに


先生はいつも話しかけてくれてた。



私はひねくれてたから、うまく返せなかったけど・・・



それでも諦めることなく


私に向かってきてくれた。



私の嬉しそうな声とは違って



ゆきの声は



沈んでた。



でも、明るく振舞おうとするような



複雑な声だった。




そこで、わかっちゃった。




私が先生を好きだと打ち明けたときにも一瞬見せた・・・あの泣きそうな顔。




そっか



ゆきって、松戸先生好きなんだ・・・




わかってしまった。



だからこそ、後戻りできなくて


ただひたすら先生の話をした。



まるで、自慢話みたいに・・・。



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