人魚姫の涙~先生への想い~
心を開いたって、また嫌な顔される。
そんなの見るの・・・もうたくさんだよ。
自分のせいだけど。
「お前、新しい友達できたら嬉しいだろ?」
・・・は?
先生って時々ものすごく唐突な質問をする。
「そりゃ・・・嬉しいけど・・・」
「じゃ、大丈夫だよ。お前が少しでもあいつらと仲良くなりたいって思ってる証拠!」
何それ・・・
強引な先生の考え方。
でも、嫌じゃない。
確かにそうなんだもん。
「あいつらもまだ本当のお前を知らないんだよ。表面上の、バリア張ってる水野しか知らないから関わってこないんだよ」
そっか。
私の気持ち話せば・・・仲良くなれるかもしれない。
本当の・・・気持ち。
「ま、無理はするなよ!できる限りのことはやってみろ。自分の学校生活の為にな」
「先生ありがとう」
先生の言葉に後押しされるように・・・決心した。