人魚姫の涙~先生への想い~




一度しかない中学2年生・・・



どんなに嫌だと思ったって、このクラスでしか中学2年は過ごせない。


それなら、少しでも楽しく過ごす努力をしてみてもいいのかもしれない。




頑張れ


自分の・・・為に。






「あ・・・あの・・・」






5人くらいでグループになってる女の子達に、思い切って話しかけてみる。


持ってきてはいけないはずの雑誌を広げながら、談笑していた。




そこに私が急に話しかけにくれば驚いて声も出なくなるのはわかる。




そりゃそうだ。




だって今までひとりで、誰とも話をしなかった私だもん。




視線が集中するのが・・・恥ずかしい。




頑張ろう





「えっと・・・あの・・・私・・・」




もどかしい



声がうまくでない


泣きそう・・・



もうやだ







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