人魚姫の涙~先生への想い~



うつむいて、言葉が続かない私は・・・本当ばか。



なんで私はこうなの?



みんなきっと・・・なんだこいつって思ってる。


先生・・・


やっぱり無理みたい



逃げ出したくて仕方ない






「・・・晴香ちゃーん?フリーズですかぁ?」



・・・



・・・えぇ?



グループの中で、ひときわ派手な格好をした女の子が、私の顔の前で手をひらひらさせる。




びっくりして目を丸くした私と目を合わせて・・・



にこって笑った。






「晴香ちゃんでしょ?一緒しゃべろーよ!!このモデルめっちゃ細くない??ありえないよねぇ!?」






雑誌を指差しながら・・・私を輪に引き入れる。



・・・思わず、いいの?と聞き返しそうになった。



不思議な雰囲気を持った子。



みんなを笑顔にするのが・・・趣味、みたいな感じ。



だって、グループにいる子が全員笑ってる。




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