人魚姫の涙~先生への想い~
今日はこの辺にしておこう、と思ってキーボードを片付ける。
本番まであとちょっとなのになぁ・・・。
できるかな。
「あれ?水野?」
廊下から、聞き覚えのある声がした。
すぐわかる。
姿を見なくてもわかる。
「先生!!」
戸締りに来たらしい先生は、キーボードの片づけを手伝ってくれた。
まさか、会えるなんて・・・。
嬉しすぎる。
「伴奏やるのか。すごいな~。頑張れよ」
そんなこと言われて頑張らないわけないじゃん。
頑張るよ。
絶対成功させるよ。
先生への気持ちが膨れ上がっていくのがわかる。