brother
カチャ

玄関をあけると…


「おかえり~美羚ちゃん♪」


ギュッ

仁に抱きつかれた。

「半径1メートルいないに近づくなぁ!!」


ばこんっ!!

美羚は仁を投げ飛ばした。

「でも…美羚ちゃんいい匂いした♪」


お前は軽く変態か…


「ってかなんでいんのよ?昨日だけのはずでしょ?」

「お願い~本気に住む場所ないの!!まぢ…」


ってか若い男をうちに置いてくなんて危険すぎる…よね?


「あんた一応男なんだし…あたしの家には置けない!!」

「男は全員だめなの?彼氏も?」

そ…そういう意味じゃなくて。

「別に家族とか友達とか彼氏ならいいけどあんたは…」

「俺は、美羚ちゃんの義理の弟じゃなくて弟になるから…何もしないから~」


弟ねぇ…あたしはいつもお姉ちゃんにこき使われてばっかりで妹か弟欲しかった。


「いいよ。何もしないと誓えるなら。」


「俺は弟として美羚ちゃんに接するから♪大丈夫。」

仁は美羚の腕を組んだ。





「だから…半径1メートルいないに近づいていい?」


「別に良いわよ…弟なんだし。」


「やった♪」


こうしてあたしと仁の共同生活が始まりました。
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