brother
プルルル♪

会社に戻ると携帯が鳴りだした。


仁…!?


あいつなんであたしの番号知ってんの!?


ってかまだ学校の時間だし…

とりあえず美羚は電話に出た。

「もしもし?仁なんであたしの番号…」

「何あんた!?仁の彼女?」

電話に出たのはいかにもきつそうな声をしたギャル女。


「はぁ?あんたこそ何よ!?」


ってあたしなんか挑発してない!?


あとから後悔。

「あたしは仁のと…友達よ。」

なんでいっかいどもった?

「友達?そうあたしは姉みたいなものだし心配しないで。」


ギャル女はいきなり明るい声で言った。


「あ…すいません~。」


ガチャ…

って切れたし…


あの女絶対仁が好きだ。


ガチャ

部屋のドアを開けた。


「おかえり~」


ギュッ!

仁は美羚に抱きついた。

「痛い!!ってか弟はそんなことしないから!!!」

美羚は仁を押し返した。



「美羚ちゃんって小さいね~可愛い。」


あたしは仁に比べて20センチ程小さい。


「今日はカレーライスだから♪」

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