brother
チチチ!!
目覚ましがなった。

「美羚ちゃん。おはよー♪」

仁は寝ていた美羚に抱きつこうとした。

ぐっ!

美羚は仁の腹を蹴った。

「痛い!」

「半径1メートル近づかないで!って言ったでしょうが!?」

「は~い。」

仁は美羚から離れた。

「しかも美羚ちゃんって呼ぶな!」

美羚はベッドから起きあがると化粧台の前に座った。



「えぇ~じゃあなんて呼べばいいの?」

「へ!?」

「別に候補ないならいいじゃん?」

仁は言った。

「別に今日だけだしなんて呼ぼうか好きにすれば?」

美羚は化粧をしながら言った。

「じゃあ美羚にゃん♪」

美羚は近づいた仁を見もせずに顔面をグーで殴った。



「殺すよ?」


「すいません…」

仁は部屋を出た。

「美羚ちゃん♪」

机を見ると豪華な朝ご飯!?

「え!?何これあんたが作ったの?」

「うん。すごい?」

「すごい…すごい!!」

美羚は椅子に座った。

「いただきます。」


おいしい…

いつもはパン一枚とかだったから…
仁はおいしそうに食べる美羚を眺めた。

「な…何よ!?」
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