brother
「別に♪」

仁は動き始めると食器を洗った。

「なんであたしのところきたの?」

「親戚の家とかいくより…美羚ちゃんのが良いかなって♪」

「あんたこれからどうすんの?」

「美羚ちゃんが駄目なら親戚の家に行くかな~」

初めから親戚のところ行けば良いのに。

「とりあえず…朝ご飯はおいしかった。」

「まぢ?美羚ちゃんのためなら毎日~」

「今日だけ!!」

美羚は仁の言葉を遮るように言った。

なんとなく仁がしょぼんとしてたから…笑った。


「あ~!!」


ビク!

いきなり仁は大きな声を出した。

「何!?心臓止まるわ!!」

「美羚ちゃんが笑った♪可愛い☆」

美羚の顔は赤くなった。

「な…な…何言ってんの!?」

あたし焦りすぎ!!

なんかからかわれると早くその場から逃げ出したくなる。

「あたし仕事行くから!!鍵は開けっ放しでいいから!!」

あたしは玄関を早めに出た。
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