brother
「美羚。おはよーございます。」
この可愛らしい声の子は南 沙羅。
あたしの同僚。
「あんさ沙羅。あたしさっき神崎先輩に逢って…笑えなかった。」
「美羚笑うとまぢ可愛いのになぁ?」
沙羅からは高校からの中であたしが感情表現できる人。
「それうちの義理の弟にも言われた。」
「義理の弟なんていたわけ!?可愛い?」
「美少年って感じ。」
「ってかいつのまに…」
「あたしが結婚したんじゃなくて!姉よ。姉。」
沙羅はニヤニヤと笑った。
なんか気持ち悪いけど…
「まぁ美羚が美少年と結婚しちゃえば?」
はぁ!?なんでそうなんの…
「何言ってんの!?」
「ばか何本気にしてんの?冗談よ~」
くぅぅ!!
沙羅のやつからかいやがって。
「じゃあまたね。」
沙羅はエレベーターに乗った。
「え…ちょ…あたしも乗る…って行っちゃたし。」
しょうがない…階段で行くか。