青の微熱
「お前、
いいとこ受けるんやろ?」

私は祐介と同じK大と

いくつかを受ける予定だった。


「やけど、友達やん?
俺ら。美紀も舞子も
最近、お前そっけないって
言ってたで」


「うん。ごめん。
塾忙しくて。
母さんうるさいし」

咄嗟に嘘をついた。


「なあ、頼むわ。

一回トビに会ったってくれる?」

浩太が真剣な顔で言った。

「あいつ、気弱いから
何も言わんと卒業しそうや。

俺がいうのも何やけど頼むわ。

俺の顔たててちょっとだけ
ええか?」



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