青の微熱
久々に会うトビは

また身長が伸びたのか

見上げるほどの爽やかさで

私のしていることを

見下ろされているような

罪悪感に襲われた。


色白で琥珀色の瞳は

いつも抱かれている祐介に

そっくりで

一瞬眩暈がした。


「バスケ、もう引退やなあ・・」

私は自分を

見透かされたくなくて

バスケの話題に持っていった

胸はバクバク破裂しそうだった
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