青の微熱
美紀は知ってたんだ・・・

私はそれが

美紀の深い感情の部分に

根ざしてる気がした。


何でもなければ

私に聞いてくるはず・・・


祐介にトビの気持ちが

わかるように

私にだって美紀の気持ちはわかる


美紀はまだ祐介を

好きなのかもしれない・・・


私は火照りの納まった体の

乾いた汗に身震いした。


それぞれの交錯する感情と

私たちの密約の

すべてを押し流すように

怒った雨が窓を打ち続けていた
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