青の微熱
「ううん。

私こそ・・・

いろんな事情知らなくて

ごめん。

辛かったでしょう?」


「いや、兄ちゃんは

カッコよすぎるだろ?

俺にとって兄貴は憧れで

茶織だって

惚れちゃうかもだしね」


そう言ってテレ笑いをした。


祐介への強い思いに

途中からこの兄弟の間に

入り込んだ私は

とても図々しい気がした。


運命って皮肉なもの、

トビの愛する兄貴を

私はこよなく愛してしまった


< 172 / 241 >

この作品をシェア

pagetop