青の微熱
ドアがバタンと閉まる音で
気づいたけど
貴方はいなかった。

でも・・・


トビのバイクは
祐介の家から帰る道の途中で
事故ってたんだ。


その事実を知らされたのは
舞子から電話があって
病院に駆けつけてからの事。


私も祐介も
気が狂わんばかりに驚き
嘆き、悲しみ、後悔し
そして・・・


この日から
祐介の琥珀の瞳は
貴方を失った悲しみと
自分を責める憎しみに染まり


私たちは深い深い
底なし沼のような
無限地獄に放り込まれた・・・


大切な人を失うという
この世の地獄。

愚かさへの後悔・・・
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