青の微熱
お葬式の日は
雨だった。

顔を隠せる傘は
とてもありがたかった。


制服姿で
学校からみんなで行った。


学校では色々
囁かれていたけど
トビのお母さんも先生も
何も言わなかった。

責められたほうが
よっぽど楽だった。


ただ
泣きはらした真っ赤な目で
俯いて頭を下げていた。


私は申し訳なさと
情けなさと
いっぱいの感情で

胸の奥がじりじりと
火傷のように
焼かれていくのを感じた。


事実を受け入れられないまま
黒い服の人達が
お焼香をしてる光景を
ぼんやり見ていた。

自分の番がきて
祐介らしき人が目に入った。

だけど・・・
その横顔からは
何の表情も見てとれなかった。

それが
祐介を近くで見た最後だった。
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