青の微熱
白い煙に包まれて

龍が出てきた。


10ヶ月ぶりに見る祐介は


髪を黒くして

その分大人びて見えた。

足がガクガクする。

トビ!

見てる?

トビ、また来れたね。

そこにいるんでしょう?



私にはわかるよ!

また目を真ん丸くして

鳶色の目は真っ赤に染まって・・


龍の透き通るような声が

ステージに流れ始める。



凄いよ!


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