青の微熱
トビの存在を通して
私たちはしっかり繋がってる


人の心は弱い。

でも、トビの残したものが
大きすぎるから・・・

私たちは恥じないように
生きていける。


祐介との危うい糸を
紡いでくれたのも
トビの無償の愛だった。


夏が来るたびに私たちは
どんなに離れていても
きっとこの場所に集うだろう。


一人の人間が生きてきた証は
限りなく大きい。


それは・・

残された者達にとって
生きてゆく支えになる。


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