青の微熱

ムカつく声。


私たちは三人で

後のバンドを少し聞いて

渋谷の街に出た。


センター街は

若者たちで埋め尽くされて

私達の存在も

飲み込まれてしまいそう


こんな中で

自分を打ち出すことなんて

とても無理に思えた。


大人びて背伸びをしても

どれだけの物が見えるんだろう


キャッチのお兄さんを

掻き分けてやっと家路についた
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