青の微熱
祐介との会話は

媚薬のように私を

追い詰め、そして

蕩けさせてゆく・・・


この時初めて強く思った。


祐介と、会いたい!

誰にも知られてない自分を

知ってほしい・・・


「会い・・・たい・・・」


「会いたいの? 俺と。」


祐介の低く囁く声が

私の奥を痺れさせる・・・


「うん。会いたい。」


放り出された子供のように

モヤモヤした訳のわかんない

感情がどうしようもなく

祐介を求めていた。
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