青の微熱
「ごめん。

俺、美紀を抱いた時

お前を悲しませたかった。

なぜか・・・

そういう感情にかられた。


どうせ名乗れない自分に

罪を被せて

お前が苦しむところを見て

お前を傷つけて・・・

自分を痛めつけたかった。

どんな形でも

お前の心に触れて・・・

俺の存在を刻み付けたかった。


純粋すぎるお前が

俺には眩しかったから・・・」



彼は泣いていた。
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