今日も君が笑顔でいられますように
「ほら、ここが満月の部屋だよ。好きに使っていいからさ」
その部屋は窓から海がよく見える部屋だった。
「きれー」
思わず呟いてしまった。
でも、本当に綺麗。
青い海は真夏の太陽を浴びて、キラキラ輝いていた。
「だろー。俺もここから見る海好きなんだ。まぁ、実際に見たほうがもっと綺麗だけど」
「そっかぁ、後で見に行こ」
楽しみが出来たな。
明日にでも見に行こう。
「荷物ここ置いとくから」
振り返ると、さくちゃんは部屋から出るところだった。
「あぁ、ありがとう」
「いーえ。俺の部屋隣だから、何かあったら呼んで」
そう言って、片手をあげて部屋から出て行った。