今日も君が笑顔でいられますように
「なんでそう思うの?」
「いや、なんとなくだけど」
「なんとなくかぁ。そっかぁ」
そう言うとまた上を見る。
「俺さぁ、昔嫌な事あると一人でここに来て泣いてたんだ」
「一人で?」
「そう。一人で」
そんなの初めて聞いた。
さくちゃんは一人じゃないと思っていた。
じーちゃんとばーちゃんがいて、そんな風に一人で泣いてるなんて知らなかった。
「それを言う為に私を呼んだの?」
何だかその為だけじゃない気がした。
「んーん、違う」
「じゃあ何?」