キケンなかおり
「ちょっ....!!大希!!」



いくらなんでもヘタレだなんて..



「何?僕はただ事実を言っただけじゃないか。



会長に意地悪くされたからって重要な補佐役を休むなんて....



僕には考えられないね」




そう冷たく言って大希はサッチーを見た



「会長はどうなんですか」




突然カンナ先輩が来ない事実を知り、大希から話をふられたサッチーは、顔をしかめるだけで何も言わなかった



「会長、ここではっきりさせてください。でないと、僕たちが迷惑です」


いつまでも黙ったままのサッチーに痺れを切らしたのか、また大希が言った



大希はもともとカンナ先輩のことがきにくわないらしい



誰にでも合う、合わないはある。



たぶん大希にとってカンナ先輩は「合わない」人なんだろう



あまりふざけたことが好きじゃない大希と、いつもおちゃらけた感じのカンナ先輩とでは、気が合わないことはあたしにでもわかる



だからと言ってカンナ先輩を補佐役から外すのはどうかと思う!!



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