キケンなかおり
「ヤクザさん....怒ってますよね...!?」



恐る恐る聞いてみると、ヤクザさんはあたしの方をギラッとした目で見た




やばいっ!!怒られる!!



そう思って目をつぶったけど、怒鳴り声は聞こえない



「怒ってねえし。いつもこんな面なんだよ...




だからビクビクすんな」




そう言ってあたしの頭をポンっと叩いた



「ってゆーかお前、どーでもいい事はすぐに忘れるんじゃなくて、



もの覚えが悪いだけじゃねーの?」



ギクッ!!!!!




なっ....なんでわかったの!?




「そっ.....そんなことない...よ?」




「目が泳いでんじゃねーか」



クックッと笑いながらヤクザさんはあたしの腕を掴んだ




「ちょっ.....何すんのよ!」




「お前にもう一度俺の名前を教えてやろうと思って」



ぐいっ




「のわっっっっっ!!」




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