キケンなかおり
「いっっっ....いひゃい!!!いひゃいっっ!!」


ほんっとうに痛いっ!!!!




まじで痛いっっっ!!




どんたけ強く掴んでんだよっ、2人とも!!



痛いせいで涙まで出てきた目で2人を睨んだ



「俺はごめんだなんて聞きたくないんだけど?」



さっきまで真正面にいた候があたしの右側をつねって、黒い笑顔で微笑んでいた



くっ.....黒いっ黒いよ!!


なんでそんな黒いんだよ、あなたは!!



「候の言うとおり。


別にお前は何も悪いことしてないんだから謝る必要ないだろ?」




あたしの左側を現在進行形でつねっている心も笑いながらそういった




「いひゃいひゃらほひはへふ、ははひへっ(痛いからとりあえず離して)」




「候、和訳して」


「うーん....チカならわかるかもなあ〜


悪いけど俺には訳せないや」



なにがなんだかさっぱり〜、とかゆって黒い笑顔の持ち主はさらりと心の言葉を交わした



たぶん心は本気でわかんなかったみたいだけど...!!



候っっ!!!君はあたしの言葉を聞き取れたはずだあ〜っっ!!!



だってニヤニヤしながらあたしを見てるもん!!



悪魔だ....あたしが痛いって言ってることを知りながら知らないふりをする....





後でコイツにニンニクと十字架をプレゼントしてやろう





(それはドラキュラです)




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