キケンなかおり
あまりにもノンキな候の横にいると、自分までノンキになりそうだったから移動しようとすると、候に髪を引っ張られた



「いたっ...!!」


「環、アイツの挑発にはのるな。のったら環の負けだからね。」



候の顔は笑顔たけど、....たぶん


....ものすごくお怒りになっていらっしゃる様です....泣



怖いよ〜怖いよ〜!!!



でも、もしかしたら候があたしの髪で遊んでいるのはあたしがどっかに行こうとした時に止めるため!?



今だってそうだったし....



どつかに行こうとしただけで黒い笑顔三割り増しだし.....



でもさ....もうちょっとましな止め方してほしいよ



さっきからあたし痛い思いしかしてないんですけど!?



まあ、あたしと候がそんなやりとりをしていた時に



パンッッ



「っっっっ...」




大志くんが大希の頬を叩いた音が聞こえた



「どうして補佐や環くんを悪く言うの?」


そう言った大志くんの声は震えていた


大志くんは顔を俯けて、大希を叩いた手をもう片方の手でぎゅっと握っていた



大希は驚いた顔で大志くんを見ていた



そばにいたサッチーも大志くんの行動に大希同様驚いていた






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