Drop Piece
真剣な横顔たち+光+
「えっと…屋上だっけ?」
松井さんやいちるたちから学んだあたしはちゃんとサングラス、帽子着用。
走り書きのいちるの字を見つめてうーん、と唸る。
「今まで冷たかったのになぁ…いきなり仕事見にこいって…」
仲良くなれるなら、それで、いいんだけど…。
もやっ、としたものが胸の中で渦を巻く。
危険信号がでてるんだよね!!ビビビ!!って。
病院の入り口でうろちょろしてると後ろから声がした。
「何してんだよ、お前」
「い…いち……っ!?」
勢いよく口を塞がれ、言葉を遮られた。
「てめぇ…学習しろよ」
「ご…めんなさい」
でも、いちるの後ろに控えてるロケ隊の人だけで十分目立ってる気もしなくもなくもなくもない!
「…ん、…みかん?」
ゆったりとした独特のペースの声が響く。
「光だーっ!」
「ひ…光!?」
いちるさん、あちらの方も学ばれてない気がかなりします!