Drop Piece
「いてっ!?…なんだよ!壱流」
「晴翔、うぜぇ」
「やっぱ俺の扱いひどくね!?」
「どうせ賞とか言ってもただの、肩書きだし」
ぎゃーぎゃー言ってる晴翔を無視し、もう一度琉飛を見るとのそりと起きた。
「俺、その子好きだよ」
「「「は?」」」
起き上がった途端の告白。
意味わかんねぇ…。
「なんでー!琉飛この子みたいのタイプだったっけ!?」
琉飛は欠伸しながら写真を指差す。
「その子、前、みかんゼリーのCMやって…」
「琉飛の話を真面目に聞いた俺が馬鹿だった」
利央から資料を受け取り、眺める。
「……」
─…"高崎光"ね。
こっちを見て笑ってる写真が妙に腹立つ。
こいつの演技力がどのぐらいか、それぐらいしか興味はない。
再びくすりと笑った。
良いこと思いついた。
「なぁ」
「んー?」
机の真ん中に"高崎光"の写真を置く。
「賭け、しねぇ?」