Drop Piece
不思議そうな顔をして、リコは首を傾げた。
「利央?」
だぁれ、それ的な反応はさすが。
自分のことだからね…。
「水沢利央くん!ShiNeの!!」
「…あー、わかったぁ」
キラキラしすぎてるエンジェルスマイルを投げ掛けられ、みんなが赤くなった。
…本能?
「利央…くんが好きなの?」
「うん!超可愛いもん!」
あたしがちらり、と横目で利…リコを見るとばちりと目が合った。
至極楽しそうな表情は小さな悪魔そのものだった。
「でも利央くん、スキャンダルとか結構あるよねー」
「あ、確かに。でも最近はなくない?」
気まずい!非常に気まずいよ!!これ!!
「さささささささて、リコ!!そろそろ行こうか!」
「えー、リコちゃんともっと話したーい光、別に用ないでしょー」
リコを掴んでるあたしを見て、みんなが不満げな顔をしていた。
「え、もう超急ぎまくんなきゃ間に合わない用があるの!」
「え、光、初耳だよ?」
リコが悪戯気に笑った顔をして覗いてきた。
あたしの味方なんじゃないの!?
「ーっ!先、行ってるからね!!」
足音を鳴らしながらリコたちから離れた
「もー…光は」
「リコちゃん、光追いかけなきゃね」
「だね。あ、そーだっ」
「?」
「水沢利央が最近スキャンダル起こさないのはね
大事な女の子ができたからだよ」