Drop Piece
もう、散々『マネージャーからの御言葉』という名の説教をくらった。
……鼓膜激痛なんだけど。
「わり……仕事入った」
「大丈夫、行ってきて?ありがとう」
いつもより元気はないが、少し笑顔が戻った光に安心する。
「お前、今日1日どうすんだよ?」
「……んー、最近なかなか時間取れなかったからお部屋の掃除しようかな」
なるべく外に出させない方がいい…よな?
「壱流っ…お仕事何時に終わるの?」
「今日は…ライブの打ち合わせとイメージキャラクターの衣装合わせと…雑誌四紙だからな、9時には終わると思うけど」
「じゃ…あの…」
「また来るから、んな顔してんなよ。不細工割り増すぞ」
「……っ不細工って言うなーっ」
だから、待ってろよと荒っぽく頭をぐしゃりとして家を出た。